Arktorous & Company 2

勧善懲悪

ブラインド

とある部屋で着席していて、
窓から差し込む西日がとてもまぶしい瞬間があった。


西の壁面を注視し続けなければならない、ある状況にいて、
とりあえず窓の方向に手をかざしてしのいだ。


しばらくして背後から、
「ブラインド閉めてもいいですか?」
という声がかかって初めて、
カーテンの裏の、そのブラインドを閉めればいいんだと気がついた。


いくら自宅にブラインドがないからといって、
いくらその部屋の電動式カーテンが手動不可な仕組みだからといって、
ブラインドを目の前にしながら、それを認識できずに、
利用することをまったく思いつけなかった自分に呆れた。