来月公募が行われるという岡山政令市の区の名前。合併前の市町村名以外の候補から、簡潔で親しみやすいものが選ばれるということは、「東」、「西」、「南」、「北」、「中央」といった方角にまつわるものや、普段から使われているローカル語彙の「岡北」、「岡南」あたりがまずは有力な候補になるんだろうか。同じ区になったライバル的(?)地域同士の思い入れがぶつかり合わない範囲で、地区の象徴的地名や山や川の名前などもふさわしいかも知れない。
まずA区。中心市街地と北部山間地区が同じ区に入っていることからすると、「中央」は当てはまらなさそう。誰もがとりあえず思いつく様なところだと、「北」、「吉備(きび)」、「岡北(こうほく)」って感じになるのかもしれないけど、全域をカバーする名前としてはいまいちずれているというか、どれもある意味役者不足な感じ。この際、全く新しい言葉を持ってくるのがいいのかもしれない。例えば旭川の西側にあるから「旭西(きょくせい?)」なんて感じで、聞いた事のない造語で叩かれるのを恐れず応募するような勇者がたくさんいれば面白いかも。
次にB1区。区割り図を見る分には、ここが「中央」になるんだけど、住宅地が全域に及ぶ地域柄からすると、これまたすんなりとは当てはまらなさそう。さらに東にB2区があるから、「東」もまた当てはまらないとされるかもしれないし・・・。となると、区域の東部にある県立の高校名に使われている「城東(じょうとう)」であるとか、区域中央を流れる江戸時代に開発された人工の河川、「百間川(ひゃっけんがわ)」の名前を使うとか、区域の中央部に位置する「操山(みさおやま)」などの語彙を使うとかしたいところだろうけど、これらの単語に「区」の一文字を付け加えて音読してみると、なんだか微妙。誰もが感じる微妙さかどうかは分からないけど・・・。区の面積が一番狭いだけに、迷う要素が比較的少ないのかもしれないけど、ここも楽には絞れなさそうな感じがする。
B2区については、なんとなくすっと決まりそうだと勝手に思ってみたりしている。一番東にあるから「東」でも良いし、北部では区域の中央部分から外れてしまうけど、吉井川が南北に流れているから、「吉井」も良い候補なんじゃないだろうかと。新しい言葉で応募して来る人がたくさんいるとわからないけど、個人的には「吉井」区という響きは全四区中でも最良なものになるんじゃないかと思ってみたり。
最後にC区。個人的には、ここで暮らしたこともなければ、親類もいないので全く想像もできない地域ではある。たしか「岡南」と呼ばれている地域と区域が一致しているはずなので、これは候補に挙がるだろう。
納得ずくで決めて前進していくには、やはり方角や既存の地名などと全く関係のない造語や美称も、候補としてたくさん挙げられる必要があるのかもしれない。自分でも応募してみようかなという、おぼろげな気持ちがありはするけど、とりあえずは、生半可な想像をはるかに超えるような、応募者と審議会のナイスセンスに期待してみたい♪